LIXILは11月21日、地域に応じて断熱性をはじめとする基本性能と自然エネルギーの有効活用を考えた窓かつ資源循環にも配慮した窓を『GREEN WINDOW』と定義し、ブランド化を進める意向を発表した。ビルダーが地域に適した製品を選択できるような簡易算出シミュレーションも来春より展開開始するという。
今回『GREEN WINDOW』の水準として、下図の内容が定められている。同社吉田聡執行役専務は今回の取組について「世界的に建設部門での脱炭素化に向けて、ライフサイクル全体でのCO₂見える化と削減の動きが加速している。ドイツでは環境負荷を定量的に評価することが必要とされているほか、ヨーロッパの様々な国でもルール化に向けて動き出している。こうしたライフサイクル全体での環境負荷と、自然エネルギーの利活用をによって日本にとって最適な窓を考える必要がある」と背景を語った。さらに地域に最適な窓選びとして、具体的には寒冷地ではオペレーショナルカーボンという居住時のエネルギー仕様によるCO₂排出量の影響が、温暖地ではエンボディドカーボンという建設にかかる原料の調達から廃棄までのCO₂排出量の影響が大きいといった違いがあるが、例えば札幌では樹脂窓『EW』、東京ではハイブリッド窓『TW』と、地域により推奨する製品に違いがある。

『GREEN WINDOW』の普及に関して、同社では10月より常務執行役員小林智サッシ・ドア事業部長の元、パッシブ提案を続けてきた人員を集めた提案部隊を組織しており、今後はその部隊が中心となりながらビルダーやパートナー企業などプロユーザーへの説明の実施や提案ツールを作成を進め、最終的にはビルダーが自分の言葉で施主に説明できるようにするためのサポートを進めていくとする。
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