躯体部材の設計・販売及びそれに関する工務店支援等を手掛けるパナソニック アーキスケルトンデザイン(松川武志社長)は12月4日より、震度7の繰り返す巨大地震に耐えられる新工法の設計受付を開始する。
今回発表された『テクノストラクチャーEX』は、同社が提供する耐震住宅工法『テクノストラクチャー』に独自基準を設定したもの。独自に生成した人工地震波を用いた『4D災害シミュレーション』を実施し、制震ダンパーをシミュレーションを元に算出した適切な量と配置で加えることで建物への影響を最小限に抑制できるという。仮想空間上の三次元の建物に震度7の人工地震波を3回繰り返し与えた後、建物の変形を抑制できているか確認し、基準を満たさない場合は構造設計を修正しクリアするまで再シミュレーションを行う。さらに、木と鉄を組み合わせ強化した梁を使い、住宅の構造自体を固めて強くした『テクノストラクチャー』工法に、地震の力を吸収し建物の変形抑制とダメージ蓄積を防ぐ制震ダンパーを加え、巨大地震に強い構造躯体を実現できたとする。
『テクノストラクチャー』においては、22年度で年間2,700棟の実績があり、同社躯体商品統括部の押谷久仁男統括部長は「『テクノストラクチャーEX』は24年度中に『テクノストラクチャー』の提供数のうち50%を占めていきたい。26年には全棟『テクノストラクチャーEX』の工法に変えていきたい」と目標を明かした。
〔参照〕
▷パナソニックアーキスケルトンデザイン:震度7の繰り返す巨大地震に耐える家「テクノストラクチャーEX」の提案を開始
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