YKK AP(魚津彰社長)は11月14日、全国の20歳から69歳の男女500人を対象に実施した「窓と結露に関する意識調査」の結果を公表した。調査対象の77%が窓の結露を経験していたほか、窓の結露によるカビがもたらす健康被害について具体的に知らない人が88%にのぼったとする。
今回の調査では、窓の結露を経験したことのある人は約77%で、そのうち「窓の結露で悩んだことがある」と答えた人は約68%の結果となった。


窓の結露に関する悩みとして、約68%の人が「カビが発生する」と衛生面での悩みを挙げた。また窓の結露から発生したカビによる健康被害については「具体的に知っている」と答えた人は約10%で、「知らない」「聞いたことがある程度」と答えた人は約90%にのぼった。
カビの研究を行う千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授は「窓が結露すると水分やホコリなどを栄養源にサッシのゴムパッキンにカビが増殖し、窓枠やカーテンにも広がることがある」と指摘、「冬季で1週間の内4日以上結露する窓には浴室の排水溝と同程度のカビが存在していることがわかっている」と説明する。なおこの事実を「知らない」または「聞いたことがある程度」と答えた人は約94%の結果となった。
しかし結露対策として内窓や断熱窓と取り入れるなど、窓自体に工夫をしている人はそれぞれ10%程度に留まっている。そもそも自宅の窓をリフォーム可能だと「知らない」「よく知らない」が63%と過半数を占めた。



〔参照〕
▷YKK AP:「窓と結露に関する意識調査」を実施
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